巨人の開幕戦の視聴率は、開幕戦としては史上最低の13.5%だった。清原が本塁打を打って、延長12回までもつれこんだ4月5日でも12.4%だったし、7日は8.8%にまで落ち込んだ。開幕からわずか6試合で二ケタを割ったのは、もちろん史上最速。今年から実数発表となった観客動員も1万2578人にとどまった。
落日の巨人とは対照的に絶好調なのがサッカーだ。これまでに3試合行われたW杯アジア地区最終予選の平均視聴率は、北朝鮮戦47.2%、イラン戦37.9%、バーレーン戦40.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・以下同)。昨年の紅白歌合戦(第2部)が39.3%だったことを考えると、オウンゴールで辛勝しても「日本快勝!」と大はしゃぎしたテレビ朝日の心情は理解できなくもない。だが、この数字をもってサッカー人気の証明とするのは早計だ。高視聴率をマークするのは日本代表戦だけなのである。
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photograph by Takuya Sugiyama