勝率5割を挟んで行ったり、来たり。序盤2カ月のヤンキースの戦いぶりは、同じように故障者を出しながらも勝利を重ねる宿敵レッドソックスとは対照的に、ストレスのたまるものだった。
そのテコ入れとしてヤンキースが決断したのは、セットアップマンとして完璧に近い仕事をしていたジャバ・チェンバレンの先発転向である。リードしている試合で8回をチェンバレン、9回をマリアノ・リベラで締めるのが、今年のヤンキースにおける唯一の勝利の方程式。
それを敢えて崩し、シーズン中に異例の転向をさせることにしたのは、先発入りを計算していた2人の若手投手が故障してしまった事情もあるが、何よりも経営者サイドの意向が強く働いた結果だ。
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photograph by Yukihito Taguchi