リリーフの実績では他の6人に劣るが、開幕を迎えるときには守護神マリアノ・リベラに次ぐほどの信頼を勝ち得ていた。実際、ジョー・トーレ監督はメディアからブルペンに関して質問を受けるたびにこう繰り返した。
「彼は6回から9回までどの場面でも投げられる才能があるし、タフでロングリリーフもできる。故障者が出たら先発も任せられる。彼はウチの強みのひとつだ」
この言葉通り、タニヨン・スターツは開幕戦でランディ・ジョンソンをリリーフしたのを手始めに、オープニング・ウィークの6試合で4試合に登板、早くも1勝をマークした。4試合目となる対オリオールズ戦ではカール・パバーノが頭部にライナーの直撃を受けたあと、ほとんどウォーミングアップなしの緊急登板ということもあって3点を失ったが、それまでは5イニングをゼロに抑え、期待にたがわぬ投球をみせた。
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photograph by Yukihito Taguchi