国際テニス連盟(ITF)公認のジュニア世界ツアー公式戦、大阪市長杯世界スーパージュニアの女子シングルスで15歳の奈良くるみ(大阪産大付高)が優勝した。準決勝で全米ジュニアダブルス準優勝のライキナをフルセットで破ると、決勝ではジュニア世界5位のホフマノバに打ち勝った。同大会は、4大大会のジュニア部門と同格で、ジュニア世界ツアーの中でもトップに位置する。
日本女子の優勝は'02年の不田涼子以来5年ぶり。この優勝で、奈良はジュニア世界ランクが自己最高の9位に躍進した。
158cmと小柄だが、展開の早いスピードあふれるストロークが魅力だ。特に勝負を懸けたストレートへの一発は、とても15歳のショットとは思えない。テニスのストロークは、クロスでの打ち合いが基本で、決め球にストレートを使う。しかし、ネットは両端が高くなっており、ストレートにフラットなボールを打ち込むのは常にリスクと隣り合わせだ。勇気と高度な技術が必要なため、ジュニアでは、まだミス待ちのプレーが多い。その中で、奈良はストレートへの展開の早さ、威力のどれを取っても、十分に一般で通用する才能を持つ。
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photograph by Hiromasa Mano