クルム伊達公子が東レ・パンパシフィック・オープンの予選3回戦で敗退した。4月に復帰してから、出場した7大会はいずれもWTAツアーの下部に位置づけられるITFサーキット。言ってみればマイナーリーグだ。初めて挑んだメジャーで本戦進出を逃したが「歯が立たない感じではなかった。あとは慣れだと思う」と前向きに語った。
大会開幕前は「スピードについていけないのかもしれないし、自分のテニスができるかもしれない、その両方の予測があった」という。11年半のブランク。初めて顔を合わせる一線級の選手。文字通り、半信半疑で予選に臨んだのだ。それでも彼女は「何が起こるか、自分がどこまでできるか楽しみだった」という。この、自分に対する好奇心こそ、クルム伊達の真骨頂だ。
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photograph by Hiromasa Mano