#695

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大きく変わった今シーズンを展望する。

 '08年を戦うニューマシンが次々に発表されつつある。1月中旬に完成させてシェイクダウン・テストに着手、2月いっぱい熟成開発を重ねていき、3月開幕に備えるというのが最近のチーム年頭スケジュールになっている。

 以前はもっと早く新車を発表するところもあったが、今はほぼ同じ時期に集中している。スタートは一緒、2カ月間で完成度を高めていく開幕前の“勝負”だ。

 その先陣を切ってフェラーリが新車を発表した。昨年終盤、K・ライコネンの逆転劇を可能にしたF2007をベースにモデルチェンジ。その狙いは新王者のリクエストを取り入れ、より彼の走りにフィットさせることだ。これまでフェラーリはM・シューマッハ主導でマシンを作り上げてきたが、'08年モデルからは完全にそうでなくなる。昨年11月にシューマッハがテストに復帰参加し話題になったが、本人は「あれはあくまでテストのためのテスト」。直接ニューマシン開発にはタッチしていないという意味だ。ライコネン主導型フェラーリがどう変わるか。また、'93年から指揮をとってきたJ・トッド監督が現場を離れ、今シーズンは本社経営業務に専念する意向を明らかにした。実はこの“変化”が一番注目される。昔のようにこのチームのイタリア色が強まるからである。

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