「今日の高阪の試合を見て自分も燃えました。自分もああいう試合ができるように頑張らなくてはと思いました」
5月5日、PRIDE無差別級GP。メインで西島洋介(高田道場)をワンサイドで下した吉田秀彦(吉田道場)は、親友・高阪剛(チーム・アライアンス)の話題を振られると語気を強めた。無理もない。この日、引退をかけてマーク・ハント(ニュージーランド)戦に臨んだ高阪はスタンドの打撃でボコボコにされながら、最後まで勝負を諦めずに真正面から立ち向かっていったのだから。
かつてK―1ワールドGP王者に輝いたハントのパンチを受けて何度もよろめきながら、そのたびにパンチで応戦。タックルを切られても、執拗に同じ軌道のタックルを仕掛けていった。死に物狂いという言葉を安易に使いたくはないが、この日の高阪はまさにそうだった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Toshiya Kondo