勝ち進むフェラーリとM・シューマッハー。中盤戦に入っても彼らの強さは抜きん出ている。第8戦カナダGPで7勝目。6位スタートからきっちりと逆転のシナリオを演じてみせた。ポールポジションからの独走よりも、こういうレースの方が当然難しく、ひとつのミスも許されない。ドライバーもピットクルーも、作戦を組むエンジニアたちも、質の高い戦いぶりを見せつける形となった。
ウイリアムズ・チームには失格事件が勃発。2位R・シューマッハーと5位J-P・モントーヤの入賞は取り消しとなった。ブレーキがきついカナダGPで、ブレーキ冷却ダクトの寸法規定違反がレース後に発覚。名門チームが犯した技術的なミステイクである。ちょっと情けない。トヨタ・チームも同じ違反で計4台が失格。レースの終了後、パドック内は翌週アメリカGPへの移動準備で大忙しだったが、後味の悪さが残った。
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photograph by Hiroshi Kaneko