3年半、22場所連続の1人横綱。東と西がある大相撲の番付どおり、本場所でもそれぞれの支度部屋が設けられているが、西の支度部屋には横綱の姿がずっと無い。この異常事態に終止符を打たんと、大関白鵬が夏場所、3度目の綱獲りに挑む。昨年名古屋場所の初挑戦では、朝青龍を破り13勝(準優勝)をあげながら、昇進見送り。翌場所に持ち越された2度目の挑戦は、見送りのショックを払拭出来ず自滅した。その後も足の指を負傷するなど精彩を欠く場所が続いたが、先場所、決定戦で朝青龍を下して2度目の優勝。決定戦でようやく変化、という内容には猛省を促したいが、やっと「らしさ」が復活した。順風満帆の相撲人生で、初めて味わったであろう試練の半年間。心技体全てにおいて、この間どれだけ成長したかが今場所試される。新横綱待望論に後押しされ、昇進の目安は甘くなりそうだが、初挑戦の二の舞だけは避けたいはず。連続優勝での文句なしの横綱昇進を目指して欲しい。
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