チームスポーツでは、コンビネーションの良さが、しばしば算数に喩えられる。曰く、1+1が2という単純な足し算ではなく、3にも4にもなる、といった具合だ。
だが、実際には、1+1を2にすることも、それほど簡単なことではない。コンビネーションがうまくいかず、選手それぞれが持っている力をまったく発揮できなかった、などということも、決して珍しくはない。選手の組み合わせには相性というものがあり、能力の高い選手を並べたからといって、ピッチ上では、単純にそれぞれの能力が足し算されるわけではない、ということだろう。
そこで、川崎の3トップである。昨季J1得点王のジュニーニョ、同じくJ2得点王のフッキ、そして、東アジア選手権の活躍で、今が旬の鄭大世。3人合わせて、昨季リーグ戦で71ゴールを叩き出したFWトリオは、今季J1の大きな話題のひとつだ。
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photograph by Shinji Akagi