10・1『K−1ワールドMAX~2008世界一決定トーナメント決勝戦~』は、魔裟斗の5年ぶり2度めの優勝で幕を閉じた。準決勝、決勝ともダウンを喫しながらの大逆転劇。どちらが勝ってもおかしくない白熱したシーソーゲームだった。
最大のクライマックスが訪れたのは準決勝で実現した魔裟斗vs.佐藤嘉洋の3ラウンド佐藤が会心の右ストレートで魔裟斗から衝撃的なダウンを奪った瞬間だろう。典型的な蹴りの選手と見られていた佐藤が、ハードパンチャーとして有名な魔裟斗を、相手のお株を奪うようなパンチで倒したのである。
佐藤を育てた名古屋JKFの小森次郎会長によれば、以前佐藤がブアカーオにKO負けした時の右ストレートを佐藤用に盗んで改良した技術なのだという。
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photograph by Essei Hara