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【バドミントン】渡辺勇大&田口真彩、8歳差コンビの成長のための対話術とは?「時には弱みをさらけ出し」「『言わない』という気遣いはない」

2026/10/10
五輪2大会連続メダルという偉業を成し遂げた直後、男は当時まだ10代だった未知数の大器に声をかけた。その選択の裏にあった知られざる覚悟と葛藤をバドミントン界のレジェンドが今明かす――。(原題:[8歳差コンビの対話術]渡辺勇大&田口真彩「時には弱みをさらけ出して」)

《渡辺勇大 バディの流儀》

彼女の未来や背負っていくものに対して、僕自身も何かを懸けなきゃいけない。「言わない」という気遣いはない。

 東京、パリと2大会連続でオリンピックの表彰台に立ち、日本のバドミントン史にその名を刻んだ渡辺勇大。東野有紗(現・五十嵐有紗)との「ワタガシ」ペアが手にした2つの銅メダルは、10年以上の歳月が生んだ至高の到達点であり、揺るぎない安定だった。そんな東野とのコンビ解消は単なるパートナーの交代ではない。渡辺がひとりのアスリートとしての在り方を見つめ直す大きな転機だった。

 東野とのコンビを解消したとき、渡辺は27歳だった。20代後半は、経験に身を預けて守りに入る選手が増える時期だ。しかし渡辺は、そこに留まらず、もう一度自分に変化を課した。勝敗の先にある、魂がそっと震えるような瞬間を求めて。

13年にわたってペアを組んだ東野とはパリ五輪銅メダルで有終の美 Asami Enomoto / JMPA
13年にわたってペアを組んだ東野とはパリ五輪銅メダルで有終の美 Asami Enomoto / JMPA

なぜゼロから関係を築く道を選んだのか

 東野とのコンビは渡辺の方が1歳年下だったが、次の旅路を進む“バディ”として選んだのは、結成当時まだ10代で8歳年下の田口真彩だった。当時はまだ五輪など大舞台の経験はなかったが、'23年の世界ジュニア選手権の女子ダブルスで優勝するなど、実力は認められていた。とはいえ、キャリアの円熟期に差しかかった渡辺は、なぜゼロから関係を築く道を選んだのか。

「年齢を重ねて、自分自身の成長は20代前半と比べれば鈍化してきたと実感していましたし、同年代の選手と組んでも破壊的な成長率は得られない。そう考えたとき、成長率の高い選手と一緒にいれば、自分もやりがいを感じられるし、『もう少し成長したい』と素直に思えるきっかけになると感じたんです」

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photograph by AFLO

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