<山田陽翔選手、森脇亮介投手のインタビューも公開中です>
彼の名が猛スピードで全国各地に広まったのは、6月14日のことだ。
横田蒼和はこの日、ファームの中日戦(カーミニークフィールド)で“プロ初本塁打”を放った。その相手、弾道を知った無数の野球ファンが一斉に、まだ無名に近かった18歳の左打者に夢を見たのである。
マウンド上には高橋宏斗がいた。不調で2軍調整中だったとはいえ、球界を代表する右腕の1人に違いない。そんな剛腕の153㎞直球を、横田は寸分狂わぬタイミングで豪快に振り抜いた。ライナー性の大飛球は角度を下げることなく伸び続け、右翼フェンス後方の防球ネットに勢いのままめり込んだ。
この男は一体、何者なんだ――。
高卒1年目の若獅子はこの打席を境に一躍、脚光を浴びた。その上、さらに進化の足取りを加速させることで、今もなお周囲を驚かせている。
夏場に入ると、横田のバットは「打ち出の小槌」と化した。8月は打率3割9分3厘、2本塁打、15打点でファーム月間MVP賞にも輝いた。シーズン終盤に入ってもファーム中地区の首位打者争いでトップを走り続け、いつ1軍初昇格の朗報が届いてもおかしくない立場にいる。
18歳とは思えないほど地に足がついている。
西武のお膝元である埼玉県で生まれ育ち、同県内の山村学園高校で白球を追った。幼少期からライオンズファン。8月30日のベルーナドームでは大先輩・栗山巧の引退セレモニーが行われている最中に涙があふれ出た。聞けば、練習を共にした数カ月間の中で、かけがえのないアドバイスも授かっていたのだという。
ライオンズ一筋25年のレジェンドとは高卒ドラフト下位入団の左打者という共通項もあり、ミスターレオの後継者として期待する声も多い。スター候補生として注目度は高まる一方だが、当の本人は18歳とは思えないほど地に足がついている。
「まだしっくりこない日が多いので、しっくりくる形を探しています」

彼に言わせれば、プロ野球選手・横田蒼和はまだ走攻守の全てにおいて伸びしろだらけなのである。
打撃面では既に多くの引き出しを持つ。
分厚い下半身と胸板を力強く回転させてライトに引っ張ったかと思えば、外角球を巧みに流し打ちする。一方、愛用するバットは「中村剛也モデル」のグリップをさらに細くしたもので、いかにも長距離砲が好みそうなシルエットでもある。
アベレージヒッター、中距離打者、スラッガー……。彼の理想形は一体どこにあるのだろうか。
そして、順風満帆しか映らない高卒ルーキーにも悩みはあるのだろうか。
素朴な疑問をぶつけると、横田はあどけない顔立ちを苦笑いさせて、胸の内に秘めていた本音を語り始めた。
この動画では、ほかにも次のようなテーマについて語ってもらっています。
- 理想像はあの侍ジャパンメンバー2人
- 「選球眼が落ちている」と感じる理由
- 驚かされた楽天・前田健太のある球種
- シーズン途中に三振が増えた訳
- ライオンズファンの応援に対する思い
- 幼少期のヒーローは誰?
- 栗山巧から授かった金言
- バットコントロールは天性のもの?
- 走塁ミス減少を掲げて、第2リードを修正中
- 最近ハマっているゲーム
- 「僕の本性」とは?
常に謙虚で冷静な言葉の数々を聞けば、彼の明るい未来を誰もが想像できるはずです。18歳の素顔、ぜひご覧ください。(9月10日取材)
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