ドジャーブルーのユニホームで初めてマウンドに立つ大谷翔平の姿を、本拠地に詰めかけた満員の観衆は、スマートフォンを手に総立ちで見つめていた。6月16日。2023年8月23日以来、663日ぶりに「投手」としてグラウンドへ足を踏み出した大谷は、いつもと変わらない表情の裏で、人知れず、特別な感慨に浸っていた。
「野手よりは緊張しました」
結果は、1回28球を投げて2安打1失点の一方、最速161kmをマークし、スタンドをどよめかせた。復帰戦とはいえ、あくまでも試運転の段階に変わりはない。「二刀流」復活と騒ぐ周囲をよそに、大谷はリハビリの一環として、自らの立ち位置を冷静に振り返った。
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