東南アジアへ日本バレーの魅力を伝えるアジアツアーが今年も開催。SVリーグ優勝候補同士の熱い戦いに会場は大きな盛り上がりを見せた。(原題:[アジアツアーレポート]大阪トップチーム対決にタイのファンも大絶叫!)
東京五輪以降、男子代表を始めとした日本バレーが東南アジアで人気だ。昨夏、フィリピンで開催されたネーションズリーグでは、異国の地にもかかわらず、1万数千人を収容するアリーナの大多数が日本代表を応援していた。さらに今年も同国で行われた同大会で異常な盛り上がりを見せた。
その熱狂ぶりは日本代表戦だけに留まらない。東南アジアでのバレーボールの普及、競技力向上やSVリーグの魅力を海外に向けてダイレクトに訴求することを意図して企画されたジャパンバレーボールアジアツアー「パナソニックエナジーカップ」が昨年に続き、タイで開催され、約1万人を動員。現地ファンにとっては、パリ五輪後初めて日本の選手たちのプレーを生で観戦できる機会とあって、会場には大勢のファンが詰めかけ熱い声援を送った。
「藍だけじゃないって今後見せていきたいですね」。
大会は2日間の日程で日本から大阪ブルテオンとサントリーサンバーズ大阪、タイからは国内リーグのトップを争う2チームが参加した。
サントリーのセッター大宅真樹は昨年に続いての出場に確かな手応えを感じていた。
「海外でプレーする経験は日本代表の選手以外はなかなかできません。タイやフィリピンなど東南アジアでは日本のバレーボールファンも多いので、そういった環境で試合ができることはすごく喜ばしいし、うれしい。今年はとくに(高橋)藍が加入したことで、サンバーズへの応援がより増えたなと実感しています。藍だけじゃないよっていうところを、今後、チームとして見せていきたいですね」
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photograph by Takuya Sugiyama