――第2期はブルーロック選抜とU-20日本代表との試合が舞台となります。浦和希さんが演じる主人公・潔世一は、無名の高校生からスタートした第1期と比べて、かなり立ち位置が変わったと思います。どのような点に彼の変化を感じていますか?
「呼吸です。第1期での潔くんはずっと弱者側でした。追い詰められた状況から相手を打ち倒す場面が多かったので、息遣いに余裕がありませんでした。でも第2期では、強い相手と対峙していても、第1期での成長を経て、冷静にピッチの状況を俯瞰して把握できるようになっています。その“余裕”が呼吸に乗っているイメージですね」
『ブルーロック』が僕の常識を壊してくれた。
――浦さんは2022年から放送された『ブルーロック』第1期が声優として初めての主演でした。
「『ブルーロック』は役者としての僕を、とんでもなく成長させてくれました。お芝居への取り組み方も作品を通してすごく変わりました。僕は元々『このキャラクターはこうでなければ』という固定観念が強いタイプだったんです。でも『ブルーロック』が僕の常識を壊してくれました。というのも、潔くんだけでなく、作中でどんどん生まれ変わっていくキャラクターたちに影響されて、自分の頭の中で描いていた潔くんの“あるべき姿”という枷を外して『こう表現すると、どうなるんだろう?』と考えられるようになったんです」
――潔がピッチ上でどんどん新しい自分を発見していったように。
「そうなんです。あとは当時、ちょっとしたリアクションの演じ方が全て一緒になってしまう、という悩みがありました。すごく苦しんで、先輩たちにとにかく相談しました。それこそ潔くんのように周りから色々なものを吸収していって、武器を増やしていきましたね。自分は今も全然、下手ですけど、特に第1期の最初の方を見返すと、何もわかっていなかった。なんというか、ちゃんと下手だったんだなって(笑)」
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