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「100回、200回ボケてやるよ!」とろサーモン・久保田かずのぶが「芸人はもっとエゴイストになるべき」と熱弁する理由【ブルーロック芸人が語る】

2024/10/02
2017年のM-1チャンピオンでもあるとろサーモン・久保田かずのぶ
炎上上等。いつ何時も爆笑、即ちゴールを狙い続けるM-1チャンピオンは『ブルーロック』の世界で飛び交う言葉をお笑い界に置き換え、現状を憂う。収録を終えた“吉本の絵心甚八”が芸人のエゴについて熱弁を振るった。(原題:[ブルーロック芸人が語る(1)]久保田かずのぶ(とろサーモン)「芸人よ、エゴイストであれ!」)

 僕は主人公・潔世一(いさぎよいち)の名言をスマホの待ち受け画面にしています。

「どれだけ他者(だれか)の心をノックしたとしても――人は他人(ヒト)を変えることはできない」

 自分の心や運命は、自分にしか変えられない。それを実感したのが、2017年のM-1グランプリです。'03年の初挑戦以来、我々とろサーモンは準決勝敗退を繰り返していました。自分たちにしかできない漫才で、規制やモラルを覆そう、評価基準をぶっ壊そうとばかり考えていた。周りからは「もっと賞レース向きのネタをやれ」と言われていました。

 '17年はデビュー15年目。つまり、M-1ラストイヤーでした。自分たちのスタイルを貫きたい、でも、このままではヤバいという危機感があった。そんな葛藤を続けた中で、決めたんです。「これだけ壊して認めてくれないのならルールを守ってやる。コンクールの作品みたいなネタをやりますわ」と。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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