ポルトガルの敗退直後、スポーツ紙アボラが緊急アンケートを行った。要は戦犯探しで、設定された敗因の選択肢は5つだ。
・モロッコが上だった
・フェルナンド・サントス監督
・審判
・クリスティアーノ・ロナウド騒動
・選手たちのパフォーマンス不足
結果は想像通り、フェルナンド・サントスが過半数の51%の票を得て「戦犯」となっている。以下、選手のパフォーマンス(22%)、モロッコ(9%)、ロナウド騒動(9%)、審判(6%)と続く。
ポルトガルでは監督への大批判が起きている。敗戦よりも、ロナウドを先発から外したことに対して責任を問う声が目立つ。ポルトガルの敗因はロナウド外し、つまり監督の采配ミスにあったのだろうか。
出だしは順調だった。今大会のポルトガルはロナウドのゴールとともに始まった。
4-3-3のCFで先発したロナウドは第1戦のガーナ戦、エリア内で倒され自らPKを獲得。左上に豪快に決める、彼らしいPKで先制した。ワールドカップ通算8点目。ロナウドが狙っていた、母国の英雄エウゼビオが持つポルトガル代表のW杯記録の9点まであと1点と迫るものだった。エウゼビオ超えは時間の問題――。国民の誰もがそう思った。
続くウルグアイ戦でもロナウドはブルーノ・フェルナンデスのクロスに飛び込みネットを揺らした。ボールに触れておらずロナウドの得点にはならなかったが、彼の動きがなければ決まっていなかっただろう。
2戦2勝のポルトガルだが、ロナウドは第3戦の韓国戦にも先発する。ベルナルド・シウバやB・フェルナンデスら大半の主力を休ませており、ロナウドも休ませるのがセオリーのはずだが、得点記録を伸ばしたい本人の希望があったのは間違いない。しかし失点に絡むなどロナウド自身は低調な出来に終わり、交代時には相手選手に対して不満も見せている。
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています