「諦めない気持ちと意地を見せたかった」
そんな思いを込めたホセ・オスナの一撃は8回、村上宗隆のタイムリーで4点差とした1死一、三塁からだった。
オリックス3番手の山崎颯一郎の真ん中低めのスライダーを思い切り振り切った。“打った瞬間”の強烈な当たりにオスナがベンチに向かって吠える。確信の打球は左翼席に飛び込む3ランとなり、消えかけていたヤクルトファンの闘志に、もう一度、最後の最後の炎を燃やすこととなったのは確かだった。
共にリーグを代表する4番打者を擁するチーム同士の対決。だからこそ5番打者が命運を握るとも言われ、その役割をきっちり果たしたシリーズでもあった。
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photograph by Naoya Sanuki