あちらでもこちらでも泣いている。優勝が懸かっていたわけでも残留が懸かっていたわけでもない。まだリーグ戦が佳境を迎える前段階において、1試合の結果でこのような光景を目にすることはなかなかない。8月28日のJ3、鹿児島ユナイテッドFC-FC今治の一戦。打ち合いを制した今治の選手たちが試合後、感情を抑えきれずにアウェーの地で涙を流していた。
背景にあったのは新型コロナウイルスの集団感染である。試合の4日前にトップチームの選手12人、橋川和晃監督、クラブスタッフ4人の計17人が陽性となり、さらに試合までに選手1人、スタッフ1人が続けてチームを離れることになった。
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photograph by FC.IMABARI