#1043
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[代表決定!]オリンピック団体戦初メダルの勝算は?

全日本選手権の結果を踏まえ、北京五輪を戦う代表選手が決定した。カップル種目の強化が進んだ今大会、ロシアなど強豪国に日本はどう挑むか。

 北京五輪への切符をめぐる全日本選手権は、壮絶な4日間の戦いに幕を降ろした。男子は羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真、女子は坂本花織、樋口新葉、河辺愛菜、そしてアイスダンスは小松原美里・尊組が夢の舞台への扉を開き、ペアは三浦璃来・木原龍一組に決定した。

 女子は坂本がパワー溢れる演技で2度目の優勝。樋口はトリプルアクセル以外のジャンプをまとめ2位。そしてショート、フリーともにトリプルアクセルを着氷した河辺が3位となった。坂本は、平昌五輪の6位よりも順位を1つでも上げたいところ。初出場の樋口と若手の河辺は、トリプルアクセルをショート、フリーともに入れ、ロシア女子の一角を崩せるかが注目になる。

 男子は今季初戦となった羽生がフリーで4回転アクセルに挑戦。回転不足でダウングレードとなったが転倒せず、圧巻の優勝を決めた。また宇野はフリーで4回転5本に挑み、4本を成功して2位。18歳の鍵山も高いジャンプの質を見せ、3位となった。羽生は「出るからには勝ちをしっかりと掴み取ってこれるように」と3連覇を初めて宣言し、平昌五輪銀メダルの宇野は「トップで争える選手になる練習をしてきた」、初出場の鍵山は「五輪までに4回転をもう1種類練習したい」と意欲を高める。

 また1枠を争ったアイスダンスでは、村元哉中&高橋大輔組がリズムダンスでの転倒が響いて2位。優勝した小松原組が、五輪代表に選ばれた。そして三浦・木原ペアは今季、スケートアメリカ2位、NHK杯3位と絶好調で、メダルに近づいている。

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photograph by AFLO

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