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ライバルの地元も大谷を推挙、「満票でMVP獲得」の意味。

2021/12/09
コミッショナー特別表彰の会見を行う大谷。MVP発表後には国民栄誉賞も打診されたが「まだ早い」と辞退した

 メジャー4年目の今季、「二刀流」で全米中を沸かせたエンゼルス大谷翔平が11月18日、ア・リーグMVPに選出され、今オフの受賞ラッシュを締めくくった。全米野球記者協会(BBWAA)の記者30人全員が1位票を投じる満票での受賞は、1931年に同賞が始まって以来19人目の快挙となった。

「獲ること自体も初めてなので、それも特別ですし、なおかつ1位に皆さん入れてくれたというのが本当に、すごくうれしくて、また来年以降、さらに頑張ろうという気持ちにさせてくれました」

 両リーグのMVPは、各本拠地のBBWAAに所属する各リーグの記者2人が、上位10選手まで順位を付けて投票し、合計ポイントで選出される。今回は大谷が満票、次点のブラジミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が29票の2位票を集めるなど、ほぼ満場一致の順位となった。例年、僅差の勝負になった場合、地元への思い入れが票に表れることも珍しくないものの、ブルージェイズの本拠地トロントの記者2人も大谷に1位票を投じる圧勝劇だった。結果発表の中継番組に出演した「スポーツ・イラストレイテッド」誌の看板記者トム・バードゥッチ氏は、「例年ならばゲレーロだろう。だが、今年の大谷は特別なシーズンだった」と、過去にない選出基準となった裏側を解説した。

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photograph by Getty Images

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