長谷部誠にとって、最初にして最良の「ブンデス流」指導者こそ、2004年から浦和レッズの監督をつとめた元ドイツ代表DFギド・ブッフバルトだった。若き才能にいち早く目をつけた指揮官は、長谷部を中盤の底に固定したチームで、クラブ史上初となるJリーグ制覇を遂げる。
ドイツ在住ながら'19年からはJリーググローバルアンバサダーをつとめるブッフバルトが、自身のブンデス1部通算試合出場(334)を超えた愛弟子を語った。
ドイツ在住ながら'19年からはJリーググローバルアンバサダーをつとめるブッフバルトが、自身のブンデス1部通算試合出場(334)を超えた愛弟子を語った。
彼はまぎれもないプロで、サッカーのために生きている。長い間、非常に高いレベルでプレーできるだろうと思っていた。
浦和の監督として指導していたときも、若いのにプロフェッショナルだと感じていたよ。よく話を聞いて、常にベストを尽くす。スピードがあり、ボールを持っても速いし、1対1も強い。比較的体の線が細く、もっと力強くなる必要はあったが、試合を読む力があった。それを持つ選手は少ないから、私はすぐに気づいたよ。それが彼の大きな強みであり、誰より優れているところだった。
若い選手が完璧であることは決してない。だから、長谷部とはたくさん話した。「球際の1対1にもっとトライすること。常にプレスをかけること。中央のポジションでプレーするなら、周囲とたくさんコミュニケーションを取ること」といった風に。
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photograph by Atsushi Kondo