時速350kmを超えるスピードで走りながら、あらゆる局面で適切な判断を下し、終盤の大勝負に向かって万全の態勢を整えていく。それがとてつもなく難しいことは、1911年以来104回のレースを重ねてきて、複数回の勝利を実現したドライバーがわずか20名という事実が示している。
8月23日、佐藤琢磨が'17年以来のインディ500制覇を果たしたとき、地元メディアはこの“2度目”に重きを置き、主催者の公式サイトは「さらに高いレベルの不朽の偉業」と称賛した。運にも左右されるレースにおいて、2度の勝利は500マイルの勝ち方を完全に掌握したドライバーであることを証明する。
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