JRAが長い時間をかけて磨きに磨いてきた馬場造園技術の高さは、競馬先進国と言われる欧米のそれを、はるかに見下ろすほどの高みまで突き抜けたと言っていい。
ところが、このたゆまぬ努力によってたどり着いた世界一走りやすい芝コースが、11月24日に行われるジャパンカップ(JC)に外国馬が1頭も来ない、という事態を招いたとする理不尽な批判にさらされている。
路盤をカチカチに固め、芝生をゴルフのグリーンのように刈り込んだというのなら、それは確かに大事な馬の脚元を傷つける危険性から、出走を控えられる要因ともなろう。しかし、この秋の東京競馬場の芝コースについては、武豊騎手が「硬いんだろうな、と思って入ってみたらそうじゃない。ほどよくクッションが効いて、とにかく走りやすい。馬が走りやすいと感じるから速い時計が出るわけで、馬場に文句はありません」と、馬場造園課が小躍りしそうなコメントを披露した。
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photograph by KYODO