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バスケで八村塁とプレー経験も。 貴ノ富士&貴源治、優しき双子。 ~ある事件で強固になった関係~

2019/07/12
夏場所で十両優勝した弟・貴源治(左)と、幕下優勝した兄・貴ノ富士。双子で同時優勝という快挙をなしとげた。

 大相撲名古屋場所で、大器がまたひとり新入幕を果たした。元貴乃花親方に見出され、現在は千賀ノ浦部屋に所属する双子力士の弟・貴源治(22)だ。先の夏場所で十両優勝を果たし、兄の貴ノ富士は幕下優勝。“ツインズ優勝”の快挙だった。ともに中学卒で入門、190cmを超える体躯で、その将来性は早くから注目を浴びていた。

 幼少時から運動神経は抜群で、空手とバスケットボールに勤しんだ。日本人初のNBAのドラフト1巡目指名で話題を呼んだ八村塁選手と、中学時代にまみえた経験もあり、「将来同じ高校でバスケをやろう」と誘われたこともあると明かす。しかし、「家が裕福ではなく、バスケはシューズ代や遠征費も掛かる。世界に出るなら身長2mはザラですし、今の日本ではバスケを続けても将来的にメシが食えない。夢は現実を知った上で見るもの」と考え、未経験だった大相撲の世界にふたりで飛び込んだ。

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photograph by KYODO

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