特別増刊

記事を
ブックマークする

幕下陥落の元大関照ノ富士。 退くべきか退かざるべきか。 ~元大関の先輩たちの視線は厳しいが……~

2018/07/06

 元大関照ノ富士が、関取の地位を陥落し、幕下に番付を落としての現役続行を表明した。昭和以降の大関としては初めての例となる。両膝のケガにくわえ、糖尿病と腎臓結石も患い、先の5月場所では十両8枚目の地位で4日目から休場。11日目から再出場したものの、電車道で押し出され、1勝もできないまま0勝9敗6休の成績だった。太い丸太のようだった下半身は痩せ、「もう見ていられない」とファンが目を覆うほどの痛々しさだった。


 カド番脱出の翌場所、初日から4連敗して引退した元大関朝潮の高砂親方は、手厳しい。

「昔とは考え方が違うのだろうね。昇進の際、伝達式の口上で『大関の地位を汚さぬよう』と言うでしょう? 自分はその思いだった。返り咲く自信もなかったし、自分なりの引き際の美学を持っていたつもりです」

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by KYODO

0

0

0

前記事 次記事