メジャー球界でもほぼ無名の25歳が、メジャー新記録を打ち立てた。今季からブルワーズのクローザーを担うコリー・クネバルが6月30日、マーリンズ戦の9回に登板し、1回1安打2奪三振。開幕以来、救援投手として40試合連続で奪三振をマークし、殿堂入りしているブルース・サッター(当時カブス)が1977年に記録した39試合を、40年ぶりに塗り替えた。
常に、僅差の最終回にマウンドに向かうクローザーにすれば、奪三振はあくまでも結果に過ぎない。たとえ、フェンス際まで飛ばされても、鋭いライナーであっても、アウトを取ることが最優先。剛球でバットをへし折ったとしても、ボテボテの安打でも、失点を重ね、リードを守れなければ、役割を果たしたことにはならない。クネバルのメンタリティーも、奪三振ではなく、チームの勝利だけに向けられていた。
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photograph by Yukihito Taguchi