ここへ来て、早実の清宮幸太郎の凄みが増しつつある。
先の選抜大会、2回戦で早実を倒した東海大福岡の捕手・北川穂篤は試合後、こう話していたものだ。
「清宮君は対応力がある。夏まで、どう修正してくるか楽しみ」
選抜、それに続く春季東京都大会の前半と40打席、清宮は本塁打から遠ざかった。しかし、準々決勝・駒大高戦で、メモリアルとなる80号、81号と、2本の本塁打をマーク。ようやくトンネルを脱した。
「スッキリした。不調の原因もわかった。まあ、下半身ですね。後ろに残すことを意識するようにした」
特に2本目は、清宮の底知れぬ力をうかがわせた。外角低めの直球を中途半端なスイングで当てただけのように映ったが、打球は放物線を描き、バックスクリーンへ落ちた。
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photograph by KYODO