新年16日、野球殿堂顕彰者が発表された。監督経験者らが対象のエキスパート部門では、敬称略で星野仙一、平松政次が選ばれた。
ここに述べたいのは両氏ではなく、当選必要数「84」に25票届かなかった人物についてである。
権藤博。19年前、戦力潤沢とはいかぬ横浜を日本一へと導いた。指導力を評価すれば殿堂はふさわしそうだが、まあ、このあたりは選ぶ側の意識の「順番」も関係するのかもしれない。
しばらく考えるうち、権藤さんは78歳にして、殿堂入りには現在進行形でありすぎる、と思うようになった。WBCに臨む日本代表投手コーチを務めているから? それだけではない。野球評論の旬がちっとも去らないのだ。
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