全米ジュニアで優勝を狙った18歳、綿貫陽介は4強止まりだった。すでにプロ転向を済ませ、今年、国内の下部ツアー2大会を制した。3月にジュニア世界ランクを2位に上げたが、「四大大会で勝たなきゃ意味がない」と全米のタイトルを取りにいった。しかし、準決勝では緊張もあって力を出せなかった。
「勝てるのかな、大丈夫かなというのがいつも以上に強くなった」と綿貫。相手ではなく舞台に負けたか。緊張の中でいかに集中を持続させるか、自信のなさや自分自身への怒りなど負の感情をどうコントロールするかが課題となる。「気持ちもプレーも、日頃の生活もまだまだ自分には足りてないところがある」と言う。頭のいい青年なのだろう。コート外も含めた行動や考え方がすべて試合での心理やプレーに影響すると理解している。それも含めて未熟と自覚しているのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Hiromasa Mano