大相撲秋場所の花道。悪性リンパ腫の治療のために髷を落とし、少年のような坊主頭の元小結時天空がいた。
「もう一度土俵に上がりたい」と復帰を夢見、1年以上にわたる闘病生活が光明をもたらしたものの、土俵に上がれる体に戻すのは困難とみて現役続行を断念。場所前に引退を表明したのだった。年寄・間垣を襲名し、今場所は新米親方として吹っ切れた笑顔を見せながら、館内の花道警備に勤しんでいた。
そして今年5月、アキレス腱断裂の大けがを負い、番付を十両に落としながらも復帰した安美錦。テーピングでガチガチに固められた脚で土俵に上がる痛々しい姿は、連日、館内から温かい大きな拍手と声援を受けていた。
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photograph by KYODO