4月を終えた時点で.240あった打率は、1カ月後には.181まで下がってしまった。リーグ連覇を目指した今シーズン、開幕から波に乗り切れないスワローズにあって、キャッチャーの中村悠平は4月、低打率ながらもここ一番で試合を決める一打を放つなど、打線の中でそれなりの存在感を発揮していた。しかし、5月の月間成績は75打数8安打、打率は.107。12球団でワーストとなるチーム防御率の責任を一身に背負い込むかのように、打率も一気に下げてしまっている。中村が言った。
「打つことでピッチャーを助けられればいいんですけど、でも本当にピッチャーから信頼されるようになるには、点を取られないことが一番だと思うんで……」
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photograph by Hideki Sugiyama