さて質問です。氷の質がとても悪くて最高の演技を出来なかった場合、あなたが選手ならどうしますか――。
改めてスポーツ選手の“一流の振る舞い”とは何かを考えさせる一件が、2月に台北で行われた四大陸選手権で起きた。
男子のショートが行われた2月19日、氷の質は非常に悪かった。柔らかすぎて、水びたしで、氷面はガタガタだった。
もちろん各選手は、どんな状況でも対応できるように練習している。18歳の若手、金博洋（中国）は4回転2種類を成功させ首位に立った。ところが世界選手権3連覇のパトリック・チャン（カナダ）は3つのジャンプすべてでミスし、まさかの5位発進となった。
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photograph by KYODO
