#892
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<横綱の本音に迫る> 白鵬翔「2015年は“成”の年だった」

2015/12/30
初場所の審判部批判から九州場所の“猫だまし”に至るまで2015年の横綱は常に世間の厳しい視線にさらされていた。それでも無言を貫き通した真意はどこにあったのか。

「2015年を漢字一文字で表すとしたら、『成』という字になると思います。『成』にはいろいろな意味がありますが、成長の『成』。振り返ってみれば、30歳を迎えた今年ほど、苦しい局面に立ったことはなかった。そうした経験をして、私自身が成長した1年だったのかなと」

 白鵬翔。優勝回数35回を誇る大横綱は、九州場所後の冬巡業で、おだやかな表情でこう語り始めた。


 尊敬してやまない横綱・大鵬の優勝32回に並んだ'14年。年が明けて'15年となってもしばらくの間は、大記録に並んだ余韻から抜け出せずにいた。だから、「次の目標は?」と問われても、「次」を見据えることができずにいた。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Yoshikazu Shiraki

0

0

0

前記事 次記事