ミスター・ロッテと呼ばれた今江敏晃がマリーンズのキャプテンに就任した3年前、春のキャンプで印象的な光景を目の当たりにしたことがある。
アップのとき、3人ずつの列を作った選手の中で、今江が2列目にいたのだ。キャプテンになったのなら最前列で声を出すか、あるいは列の後方から目を光らせるのかと思いきや、2列目……この位置に何か意味があるのかを今江に訊いてみたら、じつに彼らしい答えが返ってきた。
「本当はみんなが一言でパッとついてきてくれるようなキャプテンになれればいいんですけど、それを作り上げるには時間がかかる。もともと僕は強い言葉で相手と距離を取るのは苦手なので、若い3人に前へ出てくれとお願いしました」
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています