1年目5.14、2年目2.58、3年目1.64。大谷が交流戦で残した防御率の変遷には投手としての成長の歩みが如実に表れている。今年対峙した打者が語る驚異的な進化の正体とは。
投球内容の善し悪しを問わず前向きな姿勢を貫く大谷翔平が、珍しく負の感情を顕わにした。
6月14日のDeNA戦。大谷は試合前、今までになく調子の悪さを感じていた。
「ブルペンからよくなかった。フォークが落ちなかったり、スライダーも曲がらなかったり。最近では一番悪かったです」
だが、状態と結果が必ずしも一致するとは限らない。この試合、大谷は8回途中に右足首の違和感で降板するまで相手打線を4安打1失点に抑え、チームに勝利を呼び込んだ。
「使えるボールが真っ直ぐしかなかったので、相手の裏をかきながら騙しだまし投げました」
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photograph by photographs by Nanae Suzuki