先の3月場所、浪花の相撲ファンを沸かせたのは、新関脇として13勝を挙げ、白鵬と優勝争いを繰り広げた照ノ富士の存在だった。2011年初場所に角界の門を叩いた照ノ富士(当時若三勝)が、かつて在籍した間垣部屋は、力士数がたったの4人。師匠は病身で、稽古場での指導はままならず、モンゴルの大器は力を持て余すほかなかった。そんななか、'13年に転機が訪れた。伊勢ヶ濱部屋に部屋が吸収合併され、移籍。照ノ富士自身も、「たくさんのいい稽古相手に恵まれた」というように、この年の9月場所で新十両に、翌年3月には幕内昇進を果たす。
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photograph by KYODO