全日本選手権で18歳の西岡良仁が格上選手を連破、準優勝と健闘した。準々決勝でデビスカップ代表の杉田祐一にストレート勝ち。準決勝では昨年の全米本戦に出場した守屋宏紀を破った。決勝で第3シードの伊藤竜馬に敗れたが、10代男子の決勝進出は1989年に優勝した谷澤英彦以来24年ぶりの快挙だった。
西岡は中学3年の夏から盛田正明テニスファンドの後押しで米国のIMGアカデミーに留学。昨年の全米ジュニアで4強に入り、この2月にはメキシコの下部ツアー大会を制した。来年1月のプロ転向も決まり、「米国でやっている分、日本でスポンサーを集めるのは大変。名を売りたい」と全日本に参戦。もくろみ通り、堂々と将来性をアピールした。
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photograph by Hiromasa Mano