高校野球史上初めて球速160kmの壁を超えた大谷翔平(花巻東)が岩手大会決勝で敗れ、マスコミは軽いショック状態に陥った。
万全の体調で臨む甲子園大会で150km台の快速球を連発し、大谷見たさの観客が甲子園球場に押し寄せる――そんな夢想をマスコミだけではなく、多くの関係者が抱いていたが、叶わなかったのだ。
そうした主役不在の喪失感を救ったのが、大会奪三振記録を塗り替えた2年生左腕、松井裕樹(桐光学園)である。1回戦の今治西戦でそれまでの大会記録19奪三振を大きく上回る22奪三振を記録して松井は一躍、甲子園の寵児となった。
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photograph by Hideki Sugiyama