#811

記事を
ブックマークする

三振記録で夏を沸かせた、 桐光学園・松井の凄み。 ~魔球スライダーと巧みな投球術~

2012/09/02
松井が記録した68奪三振は歴代3位、1回戦で見せた10者連続三振は史上初の快挙だった。

 高校野球史上初めて球速160kmの壁を超えた大谷翔平(花巻東)が岩手大会決勝で敗れ、マスコミは軽いショック状態に陥った。

 万全の体調で臨む甲子園大会で150km台の快速球を連発し、大谷見たさの観客が甲子園球場に押し寄せる――そんな夢想をマスコミだけではなく、多くの関係者が抱いていたが、叶わなかったのだ。

 そうした主役不在の喪失感を救ったのが、大会奪三振記録を塗り替えた2年生左腕、松井裕樹(桐光学園)である。1回戦の今治西戦でそれまでの大会記録19奪三振を大きく上回る22奪三振を記録して松井は一躍、甲子園の寵児となった。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
キャンペーン終了まで時間
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Hideki Sugiyama

0

0

0

前記事 次記事