「今だから言えますが」と国枝慎吾は書いている。この2月、ブログで右ひじの手術を公表し、「実はこの2年間ずっと肘が痛いなりにプレーしていた」と打ち明けたのだ。
'09年9月、国枝は全米オープンを制したが、右ひじを痛め、シーズン終盤戦を棒に振った。翌'10年初頭に復帰、シングルス100連勝も達成したが、これも痛みと闘いながらの偉業だったのだ。
昨シーズンの後半、国枝は再びひじ痛でツアーを離れた。2年前と同じ全豪での復帰を目指したが、今度は間に合わなかった。今年9月にはロンドンパラリンピックが控えている。治療もいろいろ試したが、完治には遠く、悩んだ末に関節鏡を使った手術に踏み切った。
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photograph by Hiromasa Mano