ジャン・ルイ・デュポンというひとりのベルギー人弁護士がいる。
サッカー界で最も有能な弁護士と言われる彼は、'95年のボスマン判決でサッカーの移籍規則を根本から変えた人物だ。
無名選手ジャン・マルク・ボスマンが、契約終了後にもかかわらず、他クラブへの移籍を規制されたとして起こした裁判。デュポンはEU法に抵触するとしてUEFA相手に勝訴、契約切れの選手の移籍は自由とする現在の規則を生み出した。
その後、デュポンは欧州ビッグクラブの連合体G14の代表弁護士も務め、国際大会で選手が負傷した際には、FIFAからの補償金を所属クラブに充てる新規則を設けるなど、サッカー界に変革をもたらしてきた。
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photograph by Reuters/AFLO