常軌を逸した数々の不祥事が表面化し、その屋台骨までもが大きく揺らいだ昨年の大相撲界。自らに猛省を促し、外部の力も借りて、ようやく時代に合った運営や指導体制が施行され始めている。朝青龍や琴光喜ら看板力士の抜けた穴を、必死で埋め続けた横綱白鵬。再生への地固めを整えた大相撲が、真の力強い歩みを取り戻せるか。平成23年の土俵は、正念場である。
白鵬が、再び連勝街道を走るのか。連覇は何場所まで伸びるのか。白鵬の年齢と充実振りをみると、新しき相撲界の標語にも成りつつある「われ未だ白鵬たりえず」と言われる独走状態は、当分続くだろう。その中で、私が大きな期待を寄せるのが白鵬の次の世代の主役たち、平成生まれの力士たちの台頭である。
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photograph by KYODO