「なんか不思議な感覚ですね」と石川遼が口にしたのは、日本オープン初日のラウンド後だった。この日の石川の同伴競技者は、18歳のアマチュア選手、松山英樹(東北福祉大1年)。
彼は、その前週、霞ヶ関CCで開催されたアジア・アマチュア選手権で優勝し、アマとしては日本人で初めてマスターズ出場権を獲得した選手である。
石川が「不思議」と言ったのは、ツアーの大会では、戦う相手のほとんどが自分よりも年長者だからである。今回の日本オープンでは、松山を始め、石川よりも若いアマチュア選手が6名もいた。そこで甘いプレーはできないという複雑な心境だったに違いない。
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photograph by Taku Miyamoto