SRC14(8月22日・両国国技館)は、試合によって温度差の激しい大会だった。中盤戦までの試合内容はボロボロ。ローブローで、何度試合が中断されたことか。レオ・サントスと対戦した山田崇太郎に至っては、計4度に渡るローブローでSRC史上初の反則負けを宣告されてしまった。
シラけた場内の空気を変えたのは、まるで水が流れるような動きから繰り出された、日沖発の三角絞めによる一本勝ちだった。極めつけは、王者ジョルジ・サンチアゴに三崎和雄が挑戦したSRCミドル級チャンピオンシップだ。
両者は昨年1月に同王座決定戦で初対決。この時は4Rまで三崎が試合を優位に進めながら、5Rになると失速してしまい、サンチアゴが逆転のチョークスリーパーで王座奪取に成功している。
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photograph by Susumu Nagao