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新大関・把瑠都と山本山。 同門人気力士の厳しい夏。

2010/06/10
勝った把瑠都が、負けた魁皇と一緒に首を傾げる。勝ち越しを決めたが、取り組みの内容にはまだまだ不満が残るよう。

 新大関把瑠都の人気が凄い。朝青龍に代わる相撲界の救世主となっている。大関昇進にあたり、暴言や乱暴な態度が目立った朝青龍を反面教師に、強さと共に「誰からも愛される力士」となることを誓い、春巡業では有言実行。人懐っこい笑顔や表情を存分に振りまいた。

 しかし把瑠都はその分、土俵外での大関としての責務に忙殺されてしまう。場所前の関係者への挨拶回りに加え、大相撲のイメージアップのため政府や官公庁のイベントにも出席するなど、稽古不足で大関初陣の夏場所を迎えた。それを補う開き直りが期待されたが、勝ちを意識し慎重になり小手先の相撲に走った。腰高で踏み込みが甘く、先場所猛威を振るった必殺のもろ手突きの威力も半減した。

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photograph by KYODO

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