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〈ドラフト会議〉創部100年超、甲子園出場も指名もなし…無名公立校の“プロ注目捕手”「夏祭りで出会った近所のおじさん」が運命を変える監督だった
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間淳Jun Aida
photograph byJun Aida
posted2026/10/21 06:01
静岡の公立校、沼津商に現れたプロ注目捕手・後藤幸樹と大久保匡人監督
大久保監督が地域の夏祭りの運営を手伝っていると、知り合いの女性が後藤を連れてきた。
「幸樹、沼商の大久保監督に挨拶しなさい」
大久保監督と後藤に面識はなかったが、近所に住んでいた。女性は2人の共通の知り合いで、仲介役となったのだ。指揮官が当時を振り返る。
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「知り合いの女性は後藤を小さい頃から知っていて、私に紹介してくれました。後藤からすれば突然のことで、私は単なる近所のおじさんです。祭りの手伝いをしていただけですから。グラウンドで指導するユニホーム姿ではなく、近所のおじさんとして後藤には最初に認識されました」
「近所のおじさん」は監督だった
大久保監督は、「野球をやっている体が大きい中学生が地元にいる」と後藤の存在を知っていた。沼津商にスカウトしたい気持ちを持っていたが、行動を起こしたわけではなかった。祭りの時も野球の話はしなかった。
「明るくて元気な子だなという印象でした。一緒に祭りに来ていた仲間と楽しそうにしていたのを覚えています」
後藤は、祭り会場で初めて会った“近所のおじさん”に好印象を抱いていた。偶然の出会いをきっかけに、沼津商の野球部へ練習見学に訪れた。
「祭りでお会いした時は、ニコニコしている方だなという第一印象でした。近所に野球部の監督がいることを知りませんでした。一度練習を見てみたいと思って実際にグラウンドへ行ったら、大久保先生を中心にチームの雰囲気がすごく良いと感じました。ここで野球をやりたいと思いました」
後藤の性格に、大久保監督の明るさは合っていた。選手が伸び伸びとプレーする雰囲気に後藤は惹かれ、両親も賛成したことから沼津商への入学が決まった。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

