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「大谷翔平はなぜすごいのか」「たった3文字なんですけど…」2023年WBCで共闘した“投げる哲学者”今永昇太の分析結果は「試合後は必ず…」

posted2026/10/16 06:01

 
「大谷翔平はなぜすごいのか」「たった3文字なんですけど…」2023年WBCで共闘した“投げる哲学者”今永昇太の分析結果は「試合後は必ず…」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

2023年のWBCで優勝を決め、牧と抱き合う今永

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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Naoya Sanuki

2023年3月、WBC決勝。米国戦に挑む侍ジャパンの先発マウンドを託されたのは、当時DeNA所属の今永昇太だった。大谷翔平やダルビッシュ有らとともに世界一を勝ち取る過程で、“投げる哲学者”と呼ばれる男は何を考え、何を得たのか。石塚隆氏の著書『ハマ街ダイアリー 2018-2026 ベイスターズ45人「本音」の記録』から、同年4月のインタビューを抜粋し、ご紹介する。《全2回の2回目/第1回も公開中》


 意気軒昂と挑む決勝戦。しかし試合前のブルペンで思ってもみなかったことが起こる。投球練習でストライクが入らないのだ。

「ホント1球も入らなかったし、腕も振れていない感覚でしたね。ただ緊張からくるものというよりも、マウンドと自分のフォームがアジャストしていないといった感覚で、そこまで焦りはありませんでした」

 このあたりは経験だろう。ブルペンとマウンドは別物だという投手は少なくない。ブルペンでいくらいいボールを投げていても、マウンドに立つと荒れ球になってしまう投手もいれば、またその逆もしかり。今永はブルペンがいまいちであってもマウンドで修正できるタイプである。

ムーキー・ベッツらスター軍団を相手に…

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 地鳴りのように響くスタジアムの歓声。アメリカのオールスター軍団の前に立ちはだかった今永。先頭打者のムーキー・ベッツに投じた初球のストレートがインサイドに突き刺さる。判定はストライク。

「1球目からちょっと違ったメカニズムで投げたんです。ブルペンのときは上から投げていた感覚で、このままだとアジャストしないと思ったんで、スピン量を担保できるぐらいの感じで少しだけアームアングルを低めにして投げました」

 今永は初回の打者4人に対して9球投じたが、ボールになったのはわずか1球だけ。一線級の打者相手に球威のあるボールを武器に、ゾーン内で勝負することができた。これ以上ない緊張の場面で見せた修正力。今永の能力の高さを証明するピッチングだった。

 だが好事魔多し。2回、当たっていたトレイ・ターナーに真ん中低めのストレートを拾われホームラン。先制点を許してしまった。

「あれはもう大失投ですね……」

 無念を漂わせ今永はつぶやいた。

【次ページ】 特に感銘を受けたのは、やはり「あの二人」

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