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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「大谷翔平はなぜすごいのか」「たった3文字なんですけど…」2023年WBCで共闘した“投げる哲学者”今永昇太の分析結果は「試合後は必ず…」
posted2026/10/16 06:01
2023年のWBCで優勝を決め、牧と抱き合う今永
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Naoya Sanuki
意気軒昂と挑む決勝戦。しかし試合前のブルペンで思ってもみなかったことが起こる。投球練習でストライクが入らないのだ。
「ホント1球も入らなかったし、腕も振れていない感覚でしたね。ただ緊張からくるものというよりも、マウンドと自分のフォームがアジャストしていないといった感覚で、そこまで焦りはありませんでした」
このあたりは経験だろう。ブルペンとマウンドは別物だという投手は少なくない。ブルペンでいくらいいボールを投げていても、マウンドに立つと荒れ球になってしまう投手もいれば、またその逆もしかり。今永はブルペンがいまいちであってもマウンドで修正できるタイプである。
ムーキー・ベッツらスター軍団を相手に…
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地鳴りのように響くスタジアムの歓声。アメリカのオールスター軍団の前に立ちはだかった今永。先頭打者のムーキー・ベッツに投じた初球のストレートがインサイドに突き刺さる。判定はストライク。
「1球目からちょっと違ったメカニズムで投げたんです。ブルペンのときは上から投げていた感覚で、このままだとアジャストしないと思ったんで、スピン量を担保できるぐらいの感じで少しだけアームアングルを低めにして投げました」
今永は初回の打者4人に対して9球投じたが、ボールになったのはわずか1球だけ。一線級の打者相手に球威のあるボールを武器に、ゾーン内で勝負することができた。これ以上ない緊張の場面で見せた修正力。今永の能力の高さを証明するピッチングだった。
だが好事魔多し。2回、当たっていたトレイ・ターナーに真ん中低めのストレートを拾われホームラン。先制点を許してしまった。
「あれはもう大失投ですね……」
無念を漂わせ今永はつぶやいた。

