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三浦璃来「喧嘩をしても、その日のうちに謝る」木原龍一と決めた“ルール”秘話…第一印象は「怖かった」9歳差りくりゅうが語った“信頼関係の秘訣”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKYODO
posted2026/09/05 06:00
2021年のNHK杯、笑顔で演技を行う木原龍一と三浦璃来
「喧嘩をしたとしても、その日のうちに謝る」
その後、カナダを拠点として活動を始めたが、9歳の年齢差があれば、どうしてもはじめは年相応の上下の関係になる。言葉遣いも、今日のようなフラットなものではなく、三浦は敬語で木原に接していた。
やがて、垣根は取り払われていった。
海外での経験もより豊富な木原の気配りがあり、そのさまを見て、三浦は少しずつ思っていることを言葉にできるようになっていった。
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ときに喧嘩も生じたが、「喧嘩をしたとしても、その日のうちに謝る」(三浦)というルールができていった。ぶつかることを避けるのではなく、ぶつかっても関係を崩すことなく戻ってこられる場所を築いていった。
そうして、2019年にはどこか遠慮と敬語のあった関係は、時間をかけて変わった。それは折々の言葉ややりとりにも表れた。
例えば2021年12月、2人は軽妙なやりとりをみせた。
「(ペアに必要なのは)男性としては女性を許せる広い心が最も大事だと思います」(木原)
「広いの?」(三浦)
「太平洋ばりに広い」(木原)
信頼が感じとれた。そしてその根本には、スケートがあった。
「氷上ではぴったり。私生活では真逆」
「やりたいことが表現できるんじゃないか」「最後のチャンス」と感じ、閉ざされかけていたスケーターとしての未来が開かれるのを感じた木原はむろんのこと、三浦は三浦で競技人生に壁を感じるタイミングで出会ったのが木原だ。ともにスケートの世界で成長したい、高みを目指したいという希望を持ち、志向したからこそ、互いの関係は大切なものであった。相手を信じられなければ成立しない、リスクのある技を含むペアにあって、「絶対落とさないから」という木原の言葉とそれを嘘としない木原の姿勢と、もともとはリフトなどを怖がっていたという三浦の「リフトやツイストも怖いと思わずにできます」という言葉は象徴的だ。
スケートを軸としながら築いた信頼を、三浦はこう振り返っている。

