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核心にシュートを!BACK NUMBER
気になる八村塁との関係は…?「“指揮官”というより“指揮者”」新生バスケ日本代表・桶谷大ヘッドコーチとは何者なのか「前体制との大きな違いは…」
posted2026/08/27 17:00
今年2月から日本代表の新HCに就任した桶谷大。前任のトム・ホーバスHCから桶谷はチームをどう変えたのだろうか?
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto
「トム(・ホーバス前HC)さんのバスケットの良い部分を引き継ぎながら、選手の個の良いところをしっかりと出して、チームとしてまとまっていこう」
今年2月のHC就任後、初めてのミーティングで桶谷大は選手たちにそう伝えた。
前任者への敬意を欠かさない。しかし、その組織の作り方はホーバス体制とは根本から異なるものだった。
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前任ホーバスHCの功績は、まず正しく評価されるべきだろう。
女子代表HCとして導いた東京五輪銀メダル、そして男子代表では沖縄で行なわれたW杯で日本を熱狂に包んだ。そこでは、48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場権も手にし、強烈な求心力で選手たちの心をつかんだ。選手一人ひとりにこう問いかけていたことは有名だ。
「五輪にいけると信じますか?」
日本代表強化委員長の伊藤拓摩は、ホーバスとの契約解除の交渉に当たった人物だが、ホーバスのオフェンスについてこう話している。
「約束事を少なくして、選手たちに自信を持たせて、その中で選手たちのクリエイティビティーを生かす」
そのオフェンスは、はまった時の破壊力で世界を驚かせた。流れに乗れば3ポイントシュートがガンガン入る、あの独特の高揚感を持つバスケットボールは、間違いなくホーバスというひとりの指揮官の求心力あってこそのものだった。
桶谷新HCは代表チームをどう変えたか?
ただ、ホーバス体制の強さは裏を返せば「HCひとりに懸かっている」体制でもあった。
戦術の骨格も、試合中の修正も、選手起用も、最終的な判断はすべてホーバスという中心に集約される。求心力型、あるいはトップダウン型と呼んでいい体制でもあった。
桶谷は、この形を踏襲しなかった。オフェンスの設計はライアン・リッチマンアシスタントコーチ(AC)、ディフェンスの設計は吉本泰輔ACにそれぞれの専門領域を任せる。全体を統率はするが、自ら一つひとつのパートを演奏するわけではない。

